最前線からのインバウンド新常識!
“観光戦国時代で勝つ”
株式会社ノットワールド 河野有/Yu Kono

第4回 旅行商品をどう作るか?そして磨き込むか?

こんにちは。春の桜のシーズンを控え、昨今非常にバタバタしております。
忙しいときこそ、ミスが出てゲストや色んな人に迷惑を書けてしまうことも多いので、気を引き締めていきましょう。
さて、今回からは、第二部として、いよいよツアーの中身に入ってきます。
旅行商品をどう作るか、そして磨いていくか、という事を2回に分けてご紹介します。 ということで、
今回のテーマは【旅行商品をどう作るか?そしてや磨み込むか】です。
*これまで予告していましたタイトルの一部を“コンテンツ”から“旅行商品”へ変更しました。

今後の予定は、

  • 旅行商品をどう作るか?そして磨くか?:2回
  • ガイド・接客の心得:2回
  • プロモーション:1回
  • 読者の疑問にお答え・未来の旅行を考える:3回
  • まとめ:1回

〜内容〜

[1] 旅行商品は、何で出来ているのか?

まずはこの疑問から考えていければと思います。簡単に言うと、旅程(どこをどう回るか)+実際の運用(ガイドや、交通を含む)ですね。皆さん、旅行商品というと、多くの方が前者だけを意味していると勘違いし、後者の考え方が抜けていると、文字通り片手落ち、です。

よく、商品や、コンテンツの磨き上げ、という話がありますが、それはどの部分を指していっているのか、を考える必要があります。ガイド部分は、第6・7回でお伝えしていきたいと思いますので、今回は旅程部分をどう作り、磨き上げていくか、ということについて考えていきます。

最初にいきなりですが、お伝えしたいことがあります。
『磨き上げていない商品がただあるだけでは、ほぼ価値はない!』と我々は思っています。少し言い換えると、商品数で物を図るのは、注意が必要だと思います。磨き上げてない商品をただ作るのは簡単なのです。

ただ、その商品ではゲストは楽しめるでしょうか。その視点ナシに“ただ”観光地を組み合わせて作るだけの旅程(商品)では、ゲストも中途半端だと感じ、よくないレビューが入っていきます。磨き上げることができなければ、価値はほとんどありません。

ココで問題となるのは、磨き上げるのには、時間と労力がいること。そして、必死で磨き上げたとしても、売れるとは限らない、という点です。でも磨き上げないと価値がない。そのバランスについて、これから書いていきます。

ちなみに、旅行商品には、権利を主張するのは非常に難しいと感じています。というのも、どこをどう回って、何をする、みたいなものは、あまりにも抽象的で一般的ですし、誰でも考えられることです。実際、弊社のツアーも、よく他社にパクられます。そこに関しては、パクるなよ、とは言えますが、強制はできないだろうと思います。

一点だけ、コレばっかりは許せない!ということがあったので共有しておきますと、弊社のゲストの写真(ツアーで撮って、弊社のサイトに上げている写真)までそのままパクってサイトに載せている会社がありました。それに関しては流石に削除要請しましたが、モラルを疑ってしまいます(権利フリー写真などについても、注意しましょう)。

以下に、作って磨くまでの流れを軽く書いておきます。

  1. (1)調査
  2. (2)下見(2-3回)
  3. (3)たたき台完成
  4. (4)モニターツアー
  5. (5)たたき台見直し
  6. (6)商品化

こんな感じで作っていきます。だいたいですが、1-6までで、1ヶ月くらいで売りに出して行くイメージです。今回は(1)-(3)の商品作り、次回は(4)-(6)の磨き上げについて書きます。

[2] 旅行商品を、とりあえず作る!

さて、上記スケジュール(1)-(2)について、まずは書いていきます。(1)では調査と書いてますが、インターネットや雑誌、友人の話を参考にします。

  • そこに何があって、どんな事が出来るのだろう?
  • 他のエリアと比べて、何が武器になるだろう?
  • 想定するゲストはどんな反応をするだろう?

を考えながら、調べます。そして、ある程度わかってきたら、最初に一番大事な事に取り掛かります。

それは、【コンセプトや、メッセージ(何を感じて持って帰ってもらうのか)】をざっくり考えることです。
こういった方が来て、その人がこう感じて、帰ってくれたらいいなぁ、を妄想します。例えば、築地の食べ歩きだと、【街全体を食べ歩くことで、様々な日本食の魅力を感じ、食を通した日本の文化を知ってもらう】とかでしょうか。このコンセプトとかは、後で変えても構いません。ただ、旅程を組み上げる際に、何らかの指針のもとに組み立てないと、バラバラのものになってしまいます。

事前にネットや雑誌である程度作り上げた後にすることは、実地での下見です。

  • 良さそうだと思っていたものが、しっかりハイライトになるのか?
  • 実際にメッセージは伝わりそうか。
  • もっと楽しそうなコンテンツがあるのか?
  • 周辺に魅力的な場所があるのか?
  • だいたい考えていたルートは実際にやれそうか?

などなど、自分が机上で組み立てた物を検証していきます。

現地に実際に行ってみると、まさに百聞は一見にしかず。想定と大きく異なることも多いですし、ゲスト目線で街を歩くと、新しい発見もあります。街全体の雰囲気を感じ、全体をどうまとめなおそうか、を考えるのに必要ですね。

人によっては、先に下見で雰囲気を掴む、という方もいると思います。先入観なしに物を見ることも大事ですね。その場合は、(1)調査の代わりにその初見を入れるといいかと思います。どちらにしても、一度メッセージを設定した上で練り直し、再度訪問する作業は必要になります。

[3] 商品プロトタイプ完成へ

調査し、下見した所で、商品のプロトタイプを作る段階です。この段階において我々が意識している点を大きく2つお伝えします。

A:ハイライトを作る
B:満足してもらえるための要素を盛り込む
です。一つずつ行きましょう。

A:ハイライトを作る
これだけ見ると、当たり前じゃん!!ってなると思います。もう少し言うと、『流れを考えながら、盛り上がりを意識したコースづくりをする』、ということでしょうか。

例えば、全部で3箇所くらい行くのに、いきなり最初から一番のハイライトを持ってこない、とかですね。理想で言えば、最初の方で、ある程度ゲストの気持ちをつかめるような波を作りながら徐々に盛り上げていく。そして最後に一番の波を持ってきて最高の気持ちのまま終わる。という感じです。コレはなんとなくできるかと。

B:満足してもらえるための要素を盛り込む
我々の中で、8つの要素を設定して、この要素が含まれているか、を随時チェックしています。
※下の2つは、ガイドだったり、プロモーションの部分に当たるかもですね。

  • SIMPLE:一言で魅力を表せるか(メッセージに近いです)
  • PHOTOGENIC:映え!
  • PHOTOGENIC:映え!
  • FULFILLMENT:充足感が得られるか
  • REPEATABILITY:また来ても楽しいか
  • UNIVERSAL:言語含め、どんな人でも楽しめるか
  • (HOSPITALITY):柔軟性高くゲストにおもてなしができるか
  • (ACCESS):情報へのアクセスはしやすいか。実際に行きやすいか。

以上です。
ツアーの行く場所を振り返りながら、上記ポイントが満たされているか、を考えて、いったん商品のプロトタイプは完成です。ココまで約1-2週間くらいでしょうか。

今回はこの段階で終了です。来月は、更に重要な磨き上げ、について語っていきます。
乞うご期待!

以上

ご意見やご感想があれば何なりと連絡をください。必ずご返答差し上げます! →info@knotworld.jp

・執筆者:河野 有、ノットワールドについてはこちら